L`Abbaye de Fontenay(フォントネーの修道院)世界遺産

 

サン・ベルナールによりシトー会修道院として1118年創建。フランス革命の後は一時、紙の工場となったこともある。もともとは修道士たちが自給自足の生活を送れるようヨーロッパで最も古い冶金の工場やパン工房なども敷地内に設けられていた。現在フォントネーの修道院は個人所有となっている。16世紀に修道院長の館だった建物がオーナーの住居となっている。

教会の床は(当初からそうであったかは不明だが)土である。しかし、一切の装飾を拝したロマネスク様式のこの聖堂には今は十字架さえ置かれていないが、極めて高い精神性を備えた空間である。

聖堂から階段を上ったところにある大寝室はこの修道院に籍を置く修道士たちが全て同じ部屋で起居するための部屋で、木造の連続アーチの天井の在り様は壮観である。

修道院にあって中庭は修道士たちにとっての思策の場であり、美しい空間である。ここフォントネーの修道院にあっても例外でなく合わせ柱で支えられたアーチによって囲まれた中庭と回廊は美しく安心らぐ空間である。


アクセス:フランス国鉄のMonbard(モンバール)駅より6㎞(Taxi利用)